地酒だけでなく、 飲食店全体についても考えるシバタ君。
他にもこんな活動をしています。
まだ寒さの残る2月のある日。
取り引きのある株式会社リバーストン(浪花ろばた八角)の研修会で、「酒屋さん代表」として講演をしてほしいとの依頼が舞い込んだ。
今まで、飲食店が繁盛するための提案・アドバイスをする活動にも力を注いできたシバタ君。この申し出を二つ返事で快諾した。
そして2月22日、講演会当日。
あまり着慣れないスーツに身を包み、ちょっとそわそわ気味のシバタ君が登場。
「話す内容?ま、僕がいつも考えていることを話そうかなって思ってるんだ」
と、意外にも余裕???
ポケットに小さなメモを忍ばせ、意欲満々で、会場のある大名古屋ビルヂングへ向かいます。
参加者は東京・大阪・名古屋から集まった若い店長候補たち。
入社1年目の人も多いらしく、こっちまで緊張してしまうほどの雰囲気。
シバタ君「今日は風邪ぎみで、いつもの『美声』がお聞かせできませんが(笑)」
会場「……」 ←もしや滑った!?
あ…いや、まぁ、みんなそれくらい緊張して堅かった、ってことで…。
そんな中、堂々と話し始めるシバタ君。
飲食店と接した様々な経験や、そこから受けた印象など、実例も交えて話します。
シバタ君 「そういえば、こちらの八角さんで、こんな注意をしたことがあるんですよ。
蛍光灯の光のよく当たるところに日本酒が置いてあってねぇ …(ちらっ)」
本部長「…(苦笑)」 ※どうやら犯人だったようです
話題はお酒のことだけでなく、お店の差別化、リーダーシップについてへと広がります。
いろいろな視点から見た「繁盛店にはこんな人がいる」の話に熱心に耳を傾け、
ひたすらメモを取り続ける参加者たち。真剣です。
参加者A「 1時間があっという間に感じるほど、話に引き込まれました」
参加者B「シバタさんのプラス思考、これから僕も見習います」
名古屋本部長「今日はね、ホント、みんなの目が違った!
研修のテーマ『そこには愛があるか』にもピッタリのお話で、期待以上でしたよ」
大絶賛の嵐で、テレまくりのシバタ君。講演は大成功!
講演自体は1時間で終了しましたが、研修は夕方まで続いたそうです。
「はー、うまくいってよかったぁ」
講演を終え、一気にホッとした様子のシバタ君。やっぱりずっと緊張していたようだ。
ちょっと誇らしげに店へと戻った彼は満足に酔いしれる間もなく
早々とスーツを脱ぎ、いつものように酒屋稼業に戻ったのでした。
我々酒屋業界もたいへんな時代ですが、日本酒業界も同じでかなりやばいのです。
あと2.3年で、蔵元が現在の約3分の1、300~500ぐらいに減ってしまうと言われています。
それほど日本酒が飲まれなくなってきているのです。
ここ15年を見ても日本酒醸造技術は他に類を見ないほど目覚ましく向上しています。
せっかくいいものが造れるようになったのに
飲まれなければしょうがないんだなーこれが、、、
日本文化の飲み物がこのまま
衰退していく
のをただ見ているわけにはいかないと感じています。